2019年5月12日日曜日

ゆざわジオパーク

2019/05/05

湯沢駅前から「おやす」ジオサイト行きのバスに乗ります
 お客はやっぱりひとり
公費助成でもなければ、地方バス路線は風前の灯火です
 約50分で小安温泉バス停に到着
終点だと思っていたら、不思議なことにバスはさらに進んでいきます

案内看板によれば「発祥の湯」の湯気が見えます
 一番高い所に薬師神社
 ここから見るとすぐ東や南は山に囲まれています
どうやらここは三途川カルデラの南東端
 皆瀬川に下ります
 これは圧巻、不動滝
南からの流れが急に速まり

 岩盤をえぐっています
 橋の上から、上流側を望む
 下流側が滝の本体
落差は60m
この辺で地質が異なっているから滝ができたそうな

それにしても、橋のせいで全体が見えません
橋は下流側の上空に架けた方がいいでしょうね
 これぞ石英脈
カルデラに温泉由来の石英脈とくれば、アレですね
 たしかに滝がえぐった岩盤に何筋も見えます
 足元を見れば石英脈の露頭が見放題です
自然金はないかしら?
かけらをめくってみようとしても、とても硬くてはがれません
上流側を探検してみます
 熱水鉱床地帯のはずですが鉱山はないようです
 石英脈があちこち見えます
 桜と新緑に包まれた絶景の峡谷です
斬新な鳥居の大山神社
 おっと右岸は行き止まりです
 左岸をもどります
もちろん両岸とも熱水鉱床
まだ未発見の金鉱脈があるんじゃないかな?
 バス通りに戻りました
 再び不動滝を通って、右岸を下ります
支流の滝が見えます
 河原湯橋到着
 絶景が見渡せます
下からゴウゴウと音がします
 熱水が噴射しているじゃないですか!
 さっそく向かいましょう
観察路を進みます
 なるほど、下流側上部に石英脈はないようですね
これが堆積岩の三途川層でしょう
 皆瀬川の両岸に噴気が見えます
 ここが一番の噴気
硫黄臭がたちこめます
 下部から熱水機関銃のごとき大噴湯
ドドドドドッと轟音がします
ギリギリ観察路には届いていないので、熱くはありません
 一帯は石英脈生成の現場でしょう
 帰りはやっぱり大階段、ヒー!
 バス道に戻るとタクシー会社・・・の跡のようです
あわよくば、もうひとつの見どころの川原毛地獄に行きたかった・・・
(予約制のオンデマンドタクシーはあるようです)
 左岸から、かつての流れがえぐった岩盤が見えます
滝は後退しながら、硬い岩盤で安定するのですね
 お昼になったので名物の稲庭うどんを頂きます
バスから製麺所がいくつも見えました
 次のバスまでまだ3時間あります
皆瀬川に沿って下ってみましょう
 旧道があるようです
アスファルトが泥に埋もれた酷道でした
 下流は地質がだいぶ異なるようです
岩盤は見えません
右に旧道がつづきます
 のどかな山村で気持ち良さそうに眠る猫
豪雪地帯なので、ノラなら生き残れないでしょうね
地元の長野県上伊那も寒すぎてノラの越冬は困難です
 桜が豪快に散っていきます
毎年「あせり」をもよおす光景です
 流れがとまってダム湖
三途川カルデラの中心です
 これは簡易鹿島様かしら
 沼倉酒店バス停到着
店は閉業のもよう・・・
近くで休憩していると、5時間ぶりの下りバスが走っていきます
ダイヤ通りでホッとします

 折り返しに乗って湯沢駅に到着
前日の東鳥海山断層を背景に、消防署員が訓練しています

院内ジオサイトに向かうつもりですが、電車は1時間半後・・・
 15分後の路線バスで横堀駅到着
 南西に気になる山並みが見えます
院内駅は次の駅
歩いていきましょう
 東に見えるのは三途川カルデラの火山たち
 あちこちで橋の老朽化が問題になっているようです
地方は道の補修で手一杯
新しい道を作る余裕はないはずなのに、なぜ借金してまで新道が出来ていくのでしょうね

 院内カルデラの中心部に入ったようです
中心とすれば中央火口丘かしら?
 院内駅到着
博物館は閉館時間を過ぎていました・・・
あたりを見渡すと、同じ高さの山に囲まれています
ここは確かに院内カルデラ
かつて金ではなく銀山で栄えました

ふたつもカルデラのある湯沢で、またも大金山の夢を見てしまいました
金はロマンがありますね

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