2018年11月28日水曜日

紀伊半島探検

 2018/11/24
紀勢本線 紀伊日置駅下車
「ひき」と読みます
駅舎に津波避難ルート
揺れが続く中、9分かかるんだ・・・
津波襲来の速さが南海トラフ地震の大問題です

限界はあるでしょうが、JRの津波対策は確立されていると信じましょう

海抜は10m
公式予想では「浸水なし」のエリアですが、それは甘いでしょう

今揺れたらどこに逃げようか
3.11以降、海岸近くにいると、ふいにゾッと恐怖に襲われます



日置川にかかる橋で撮り鉄
でも、なんと50分遅れで日程崩壊
やっぱり鉄道旅は"ぶらり"がいいですね


紀勢線を渡る陸橋を歩くと神社発見
その標高ではアウトですが・・・

神社の裏に山へ続く道があります
「高台までがんばろう」の看板あり
神社(鳥居)は避難口の目印なのかもしれません





5時間半ぶりの普通列車に乗って、那智駅下車
隣に温泉があります
温泉はあれのキーワードですね

ここも海岸近くです
山までは・・・、間に合いそうにありません
職場には、津波があったら助からないと伝えておきました・・・

路線バスでグイグイ登って、那智山下車

さらに長い階段があるようです・・・
やだなっ、こわいなっ
足がプルプルするころに、ようやく鳥居が見えてきました
さらに登ると、ようやく社殿のある高さに到達
ダイヤの遅れのせいで、もうすぐ日没です
ずいぶん登りました
周囲の山は、熊野カルデラの外輪山ではなく、火道が露出したのだそうです
熊野三山のひとつ、熊野那智大社
拝殿は改修中の模様
熊野といえばヤタガラス
そういえば途中で見かけたカラスは妙に落ち着いているように見えました
熊野灘が見えます
南海トラフ地震の最大予想はM9、死者33万人
なんて国に生まれたのかしら・・・

有名な那智の大滝
絶壁は白っぽい石英斑岩
熊野カルデラの外縁です

この日は新宮に投宿




2018/11/25
日の出前に起床
北西に、満月と熊野カルデラの外縁が見えます

もちろん海岸近くです
古代人はどうやって逃げたのかしら?
山中に目的地が見えます
ずいぶん北に回り込んで、入口に到着
重大な諸注意があります
有名になってしまったので参拝客も多いのでしょうが、マスコミの罪ですね・・・
さあ覚悟はいいか?
鳥居が問いかけます

その先に絶壁が見えています
あっという間に、足と心肺が悲鳴を上げます
しかも重いリュック付きだ・・・

日の出をむかえ、朝日の当たった箇所は赤く燃え上がっているようです

実はだんだん勾配は緩くなっていきます
すぐにあきらめなくて良かった
ようやく平たんになりました
ゴトビキ岩と神倉神社
朝陽で光り輝いています
ありがたや
この岩は花崗斑岩だそうな
流紋岩の仲間でしょう
流紋岩もキーワードですね

新宮の市街が見渡せます
避難には不向きな急こう配ですが、古代人が津波から逃れた場所なのでしょう
前回は海岸線が近かったのかもしれませんね
ゴトビキ岩はひとつの丸い岩ではなく、岩山と一体の岩塊だそうです

リタイヤ不可の恐怖の帰り道
急勾配のあまり、なんと先が見えません
”死”がすぐそこにあります

ノラ猫が高い所から下りられなくなる理由がよくわかります
ようやくふもとの鳥居が見えてきました
早朝のせいもあり、まるで夢を見たような気分です

北へ数百メートル進むと、大きな神社があります
熊野三山のひとつ、熊野速玉大社
ゴトビキ岩から平地に移した神社です
ここも本殿は二つ
私説では式年遷宮のなごり
すぐ隣は熊野川です
上流には熊野本宮大社

神武がヤタガラスの案内でヤマトに侵入したルートです
河口も近く
前回のM9以降に造られた神社でしょう
列車の時間まで、すこし時間があります
城跡に登ってみます

北西に熊野カルデラの外縁

この外縁を古座川弧状岩脈と呼びます
長径20kmの巨大カルデラの跡
紀伊半島には、他にも古いカルデラがあるようです

ゴトビキ岩も見えます
古代は海からよく見えたのでしょう

南東に熊野灘
けっこう遠いように見えますが2km弱
もっとも、津波は海岸からの距離よりも高さが重要ですね

公式の津波予想では見渡すかぎり浸水域
予想死者数が、ただの脅しでないことを実感します


新宮駅に到着

徐福とか蓬莱の地名あり
徐福=神武という伝説でもあるのかしら?

駅からもゴトビキ岩が見えます

カルデラ火山+流紋岩+温泉は金鉱脈のサイン
未発見の金山を求めて、熊野を修験者が駆け回った(ている)のかもしれませんね